11.2 Web APIとは
Web API は Web Application Programming Interface の略です。
Web 技術を利用して、異なるコンピューター間でソフトウェアの機能を共有する仕組みのことを指します。例えば Ajax でデータを取得する際、その「窓口」となるのが Web API です。広義の API としては「Java API」のようなものも含まれますが、Web システム開発の現場で指す API は「Web API」が大半です。
Web API を使う流れとしては、例えば「あの天気予報サービスが提供している Web API を使って、うちのアプリに当日の天候状況を表示できないかな?」のような形があります。皆さんが作成するアプリから、あるサービスの API に JSON 形式で「こういったデータを下さい」とリクエストを送信すると、リクエストを受信した API が処理した結果を JSON 形式に変換し、「対象のデータはこちらです」とレスポンスを返却してきます。
無料公開されている API の一例には、JSONPlaceholder(テスト用ダミーAPI)や REST Countries(国情報API)が挙げられます。前者は、特に Web 開発でよく使われる色々な情報のダミーデータを取得できる API で、開発中の Ajax 処理の動作確認等に活用可能です。
試しに以下の URL をブラウザに入力してください。
https://jsonplaceholder.typicode.com/users
ブラウザ上に、以下のようなレスポンスが表示されます。

ブラウザに表示された、この「一見するとただのテキスト」が、サーバーから返却されたデータ(レスポンス)の正体です。これは 6 章で学習した JSON 形式 のデータであり、現在の Web 開発において、異なるシステム間で情報をやり取りするための「世界共通語」のような役割を果たしています 。
このデータの構造を詳しく見ると、[](配列)の中に {}(オブジェクト)が並んでいることが分かります 。Java の感覚で例えるなら、「ユーザー情報が格納された DTO(Data Transfer Object)のリスト」が、ネットワークを流れるためにテキスト形式に変換された状態だとイメージすると分かりやすいでしょう。API からのレスポンスは 、 このように JSON 形式になっているので 、 JavaScript であれば 、JSON.parse(jsonString) を使えば、一瞬でオブジェクトに変換することができます。適した API が公開されていれば、自分で処理やデータを一から作成しなくても済むのです。
