3.1 変数とは
プログラムでは、色々な種類のデータを扱いますが、データを扱う処理では、そのデータを保持しておく「領域」が必要です。それが変数です。
変数は、よく「箱」に例えられます。たとえば、事務処理などでは、色々な種類の書類を箱に入れて管理することがよくあります。請求書を管理する箱、注文書を管理する箱、などです。この場合、箱に入れる請求書や注文書などの書類が「データ」です。そして、そのデータを入れておく箱が「変数」です。変数とは、様々なデータを出し入れできる箱の役割をします。
図 3.1.1 : 変数はデータを入れる箱
下の図では、「変数」という箱に「10」というデータ(値)を入れています。このように変数にデータ(値)を入れることを「代入する」といいます。
また、変数に代入する具体的な値をリテラルと呼び、数値の場合は「数値リテラル」、文字の場合は「文字リテラル」、文字列の場合は「文字列リテラル」などという呼び方をします。
図3.1.2 : 変数のイメージ