3.2 変数名のつけ方
変数は、「データ(値)を保持しておく箱」です。箱は、そのなかに何が入っているかがわかるように、あるいは別の箱と区別できるようにしておく必要があります。先程の事務処理の例で言うと、箱に「請求書」や「注文書」などと書いたシールを貼り付けて区別します。このように、データを入れるための箱につける名前を変数名といいます。
変数名を付ける時の規則は次のようになっています。
- 使用できる文字はAからZ、aからz、0から9、アンダーバー(_)、$
- アルファベットの大文字と小文字は区別される。
- 先頭文字には数字の0から9は使用できない
- JavaScriptのキーワード(予約語)は使えない。
- 長さの制限はない。
1. 先頭は数字以外にする
先頭文字に数字は使えませんので、下記のような識別子名は、エラーになります。
2. 大文字と小文字は区別される
また、大文字と小文字は区別されますので、下記のような変数名は全て違う名前となります。
3. 「キーワード」は使用禁止
キーワードとは、JavaScriptにおいて、特定の目的のために定義されている予約語のことです。これらをそのまま使うことはできません。
予約語 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
break | finally | this | case | for | throw | catch |
catch | function | try | continue | if | typeof | double |
debugger | in | var | default | instanceof | void | for |
delete | new | while | do | return | with | long |
else | switch |
表 3.2.1 : キーワード(予約語)一覧